本学部のコンセプト

総合文化政策学部とは‥‥
新しい時代の価値やセンスを育てる

総合文化政策学部とは…

デジタル技術の発展と経済や政治のボーダレス化、そして「文化の産業化」と「産業の文化化」が進むなか、それがどの分野であれ、21世紀を担う人材を養成するためには人文学と社会科学とを分ける有効性が乏しくなっています。

総合文化政策学部は、このような時代の要請に応えるとともに、新しい時代の価値やセンスを提案できる人材の育成をミッションとして、2008年、ここ青山に生まれました。その基本コンセプトは「街や外部機関といっしょに人を育てる」というものです。

総合文化政策学部は、総合文化政策学科のみの1学科制です。


文化を学ぶとは、「総合文化政策学」とは

文化を学ぶとは…

総合文化政策学部に入学した学生が最初に戸惑うのは、「文化を学ぶ」ことはわかっても、その対象領域が極端に広いことにあるようです。確かに文化とは、自然と人間社会を分ける根本的な現象ですから、その戸惑いはもっともです。その戸惑いこそ実は、文化を学ぶことの最初の関門だと考えましょう。

文化には2つの次元があります。1つは 文脈(コンテクスト)としての文化です。人類が生まれてから今日にいたる営みのすべてが文化です。人間社会の諸活動すべてが文化なのです。普段当たり前と思っていること、例えばこれは「食べられるもの」であり、あれは「食べられないもの」であるという区別も文化です。そのように考えますと、私たちが文化によって生かされていることに気づきます。異なる文化=社会を生きている人々に時に新鮮な驚きを覚え、時に嫌悪の情を覚えたりするのは、この文化のなせる業です。このような文化の違いによって、人類は平和を享受したり、戦争に傷ついたりしてきました。

同時に私たちは、文化を特別の活動、作品として意識します。この場合の文化、 作品(テクスト)としての文化は、政治や法律、経済等の領域と区別されています。それらには芸術や宗教、建築など、さまざまなものがあり、それらを学び、味わうことが限りない感動の源泉となっています。

2つの文化を総合的に学びますと、それらが別のものでないことがわかってきます。コンテクストとしての文化の中にあってこそ、テクストとしての文化は生きたものになり、テクストとしての文化によって、コンテクストとしての文化は輝きつづけることができます。そのためにもコンテクストとしての文化の中から、テクストとしての文化を取りだし、感動を新たにするとともに、テクストとしての文化をコンテクストに戻すことによってコンテクストとしての文化を生き生きとしたものにすることが求められるようになります。これが政策です。政策は何も政治だけのものではありません。多くの人々と共有する夢や目的を具体的に実現すること、それが政策です。社会を文化の感動によって生き生きと価値あるものとしていくための学問、それが総合文化政策学なのです。

総合文化政策学部は、ある学問を修得することで終わる学部ではありません。自分を探すための学部でもありません。皆さんの目的にしたがって自分と社会の未来を共に創造するための学部です。目的を明確にすれば、すべてのカリキュラムがそれを支援できるようにデザインされている、それが総合文化政策学部での学びです。