多文化社会論(文化をめぐる政治/多文化共生)

多くの難民を含むグローバルな人の移動に伴い、多用な文化や宗教、価値観の共生をいかに実現していくのかという問いが、国際社会の腰痛課題としていっそう重要性を増しています。他方で、テロへの懸念や反移民感情と結びついたポピュリスト政党の躍進、特定の文化や国家に属する人びとに排他的な国境管理の遂行(特に顕著な例は現政権下の米国)といった、多文化に否定的な風潮の台頭も見られます。まさに現在、多文化をめぐる国際情勢は劇場の時代を迎えていると言えます。そして”多文化”化の進む日本社会も決して例外ではなく、種々の課題に直面しています。

本ゼミでは、越境移動の動向や国境管理の実情を踏まえつつ、マルチカルチュラリズム(multiculturalism)、インターカルチュラリズム(interculturalism)等をめぐる理論と実践に着目し、国内外のさまざまな具体事例を通じて、文化多様性のダイナミズムや多文化共生の現状と課題、可能性を考察します。