文化演習(3・4年次選択)

21世紀の文化経済社会研究––––ハイパーモダンとニューロキャピタリズム

20世紀末から急速に進んだ認知科学・脳科学・神経科学とデジタル技術の爆発的発展を通じ、21世紀中期にAIを通じた技術的特異点=シンギュラリティーを予想するレイ・カーツワイルなどの議論が活発になってきている。それらの影響は、経済や社会、文化コンテンツに及ぶとされる。事実従来の文化創造の現場では人からAIへの置き換えはすでにかなりの程度進んでいる。しかしそれが喧伝されているように人間の仕事を完全に奪うことになるかどうかについては、もっと冷静な議論を重ねなければならない。その意味でもケヴィン・ケリーが自然・文化・経済・社会が技術的に総合される人間環境を新たに「テクニウム」と呼ぶよう提唱しているように、従来の物理学基礎モデルとその応用による「社会科学」や人文学的「文化学」では手に負えなくなった時代を見通す総合的知性の構築が求められている。

演習では、このように激変する人間環境をメディアと経済を中心に考えていく。