文化基礎演習(2年次必修)

哲学演習基礎(文化と倫理政治と哲学)

正義論の文献講読を通じて現代の文化の共同体(コミュニティ)機能およびその倫理的な役割と問題を哲学的に考える。

多様な文化とその価値観の相違がぶつかり合うことも少なくない現代の世界において、文化や思想がその争いのもとになることもそれを超えることにもなりうることを示唆するのが、道徳哲学と政治哲学にまたがる正義論である。講読する著作では著者サンデルはベンサムらの功利主義・ノージックらのリバタリアニズム・カントの義務論的道徳哲学・ロールズの正義論・アリストテレスの徳倫理学などを、アメリカの現代文化史の紹介も兼ねた諸事例をしばしば出しながら、解説していくなかで、それぞれの考え方への反論や疑問の考察を通じて各自がもつ考え方の反省が進んでいくよう巧みに促していく。